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「今からお会いできるでしょうか?」

 

実際は、そのような堅苦しい口調ではない。非常にフランクな関係だ。それはさておき、突然連絡が入り、〝入社した会社を辞める〟と噂で耳にしていた彼と急遽会うことになった。

 

「明日辞める」

 

噂は本当だった。すでに彼は次の行動に移していた。どうやら色々な方々とお会いしているようだ。

 

「今は色々な方々とお会いして、〝本当に自分がやりたいこと〟〝価値観が合うこと〟この二つを軸にして話を伺っている。」

 

なるほど。どうやら彼は、せっかく入社した企業で早くも〝ズレ〟を感じたようだ。話を聞く限り・・・ブラックだ。

 

 

「やはり入社してから〝ギャップ〟は生まれる。もちろん、それは誰にでもあることなのはわかる。しかし、私の場合、説明会や面接を通して確認した〝仕事〟とははるかに違うものだった。〝騙された〟これが正直な気持ち」

 

詳しいことは話せないが、やはり異常だ。彼が、そう思うのも無理もない。

 

〝ギャップ〟をいかにして埋めるか。これをやらなければ満足しない。楽をして、入社したとしてもまた辞めてしまうはず」

 

自己分析を相当したらしく、自分の性格がよく分っているようだ。

 

「けど、まだ見つからない。色々考えたら〝働きたくない〟のかも。でも、〝人に何か影響を与える〟仕事がしたい。あと〝世界〟で働きたい。〝繋ぎ〟たい。だけど、よくわからない。笑」

 

このように、私は話を聞くことに専念した。「この何年間でどれくらい彼は考え方や行動が変わったのだろう」と思いながら。どちらかというと〝変わっては〟いなかった。

 

〝本当に自分がやりたいこと〟など若いうちは考える必要がない

 

今後、考えは変わる可能性があることを事前に報告しておく。が、私はこれまでの人生でそう感じた。もちろん、〝一般的〟には「本当にやりたいことを見つけ、それを仕事にしなさい」と家族や先生など社会の先輩方に言われ、「本当にやりたいことじゃないとダメなんだ!」と強迫観念に似た症状に陥る人が多い。が、よく考えてほしい。それを言う本人たちは〝本当にやりたいことができているのか〟を。さらにこの本人たちが同じように将来に悩んだ頃、〝本当にやりたいことを見つけ、それを仕事にできたのか〟を。答えは〝一般的〟には、ノーだ。もし、本当にノーだと思わないのならば、話を伺ってみるのも面白いかもしれない。おそらく、この〝本当にやりたいこと〟をしっかりと答えられる大人の方は少ないはずだ。答えられるとしたら、それは〝結果論〟であって、若い頃に描いていた〝本当にやりたいこと〟ではないはずだ。もしくはその方は〝特殊〟な方なのかもしれない。

 

そう考えると〝本当にやりたいことを見つけ、仕事にする〟という考えに固執する必要はないのではないか。少なくとも若いうちは。こう書くと「若いうちだからこそ〝本当にやりたいこと〟を探すんだよ。なに言ってんだこのOutput読書とかいう奴は・・・」と画面の向こうから聞こえてきそうだ。が、私はそう思っている。あなたは気づいているのかもしれない。心の奥底では〝本当にやりたいことを見つけ、仕事にしなさい〟と言う自分に酔っているだけだということを。人は誰しも〝優越感〟に浸りたい。それがないと生きづらい世の中なのだ。しかし、むしろ、あなたのような意見は〝正しい〟とも思っている。あなた(人)の素直な心だからだ。つまり、何が言いたいか。

 

〝本当にやりたいことを見つけなければ、仕事にしてはいけない〟という考えをやめてみてはどうか、ということだ。そして、まずは「仕事をしたい。そして続ける」というシンプルな考え方にシフトチェンジしてみてはいかがだろうか。「よく考えてみたら今やっていることが本当に自分がやりたい仕事だったのかな・・・」ぐらいで良いはずだ。

 

久しぶりに彼と会って考えさせられることがあったので記事にしてみた。〝入社したら3年は働いた方が良い〟という考え方も同様に若い方の頭の中にある。これもあくまで〝一般的〟なことに過ぎない。保守的な人はそれを信じて頑張り続けるのもありだろう。彼のように明らかに〝ギャップ〟が大きかった場合は、まず身体が悲鳴をあびるだろう。彼の場合〝一般的〟な意見を信じるか、〝健康〟を重視するかが天秤にかけれらたわけだ。結局、どのような判断を下したとしても責任は自分の中にある。その判断が〝良い〟〝悪い〟も自由のはずだ。

 

それでも、あまりにも〝青い鳥症候群〟の若い方が多いのは事実である。この記事をきっかけとして、少しでもあなたの〝プラスに、また、役に立つことができれば嬉しい。

 

 

Output読書