この記事の評価: 0 / 5

星を無効星を無効星を無効星を無効星を無効
 

 

 

「思わず、読んでみたくなる不思議・・・」

 

このようなフレーズに、あなたは何度か好奇心をかき立てられたことはないだろうか。私はもちろんある。このようなフレーズの効果が分かったいまでも、私をはじめ、あなたも無視せずにはいられない。実に魔法のフレーズだ。ところで、口を開けて、あごを下げて、しばらくその状態でいてほしい。口を開けて、あごを下げて。そして、その状態で大きく目を開いて次の計算をしてほしい。

 

 

7×8+12=?

どうだろう。口を開けて計算をしたら、時間がかかったのではないだろうか。

 

 

ちなみにこれから紹介する本を、本当に読んではいけない。今よりも「コミュニケーション力をあげたい人」以外は。

 

【本の概要】

ドイツで35万部を突破し、10か国以上に翻訳されているベストセラーが、待望の邦訳。
ドイツで「マインド・リーダー」として活躍する著者が、日常生活で使える「マインド・リーディング」のテクニック&メソッドを初公開。
たとえ一言も話さなくても相手の考えていることがわかったり、ちょっとしたしぐさや言葉から相手の本音を読み解いたりすることができる方法が満載。
多数紹介されているさまざまな「実験」を試すことで、だれでも理解が深まるようになっている。
本書を読めば、有利で楽しいコミュニケーション術、人生が好転する思考法が手に入るだろう。(アマゾン内容紹介より)

 

【重要ポイント】

 

●1.一言も話さずに相手を知る

 

握手して挨拶するときは、特に手に注目する。肌はなめらかか、ざらざらしているか。手入れしてある手なら、オフィスワークに従事し、何かの代理店や役所などに勤務していることが考えられる。医者や弁護士、銀行員かもしれない。マニキュアをつけていたら、手を使ってものをつくる仕事ではないだろう。(p39)

人差し指と中指を見てみるとよい。ヘビースモーカーなら、指先が黄色くなっている。手全体が黄色かったら、肝臓や堪能に疾患があるのかもしれない。そうすると、その人は、気分が落ち込みやすいか、怒りっぽい傾向がある。手の血色が悪い人は貧血気味であることが多く、疲れやすく活発的ではない。(p40)

さらに多くのことを教えてくれるのは、相手が身につけているアクセサリーや装飾品だ。(p40)

ただし、第一印象とは、限られたことを表すほんの一部であるということも、いつも頭の片隅に入れておくとよい。外見上の要素を手がかりにしたからといって、確信をもって、その人の性格を簡単に推し量ることはできない。(p44)

 

●2.より繊細なアンテナを張りめぐらせる

私たちは通常、普段の回りにあるものを注意して認識していない。しかし、正確に見ようと思えば、いつでもできる。(p68)

コンビニの「セブンーイレブン」のマークは何色だろう?(中略)私たちの無意識は細部のことを知覚しているが、能動的に思い出すということができないのだ。(p70)

●3.目は心の窓であり。内面への入り口

何か視覚的イメージを思い浮かべるときは、目が上に動く。何かの響き、音や言葉が頭に思い浮かんだときは、目は真横に動く。身体に何か感じたときは、左下を向く。相手がまっすぐに見ているときも、たいてい何かを視覚でイメージしている。ただし気をつけてほしいのは、とくに左利きの人の半数を含む少数の人が、今述べた左右の動きにおいて逆に目を動かすことがあるという点だ。(中略)この図式とは違う反応をする人に会ったとしても、その人なりに一貫性のある反応が見られるはずだ。仮に誰かが何かを思い浮かべるとき際に、上ではなく下を見るとする。それなら、視覚的にイメージするとき、その人はいつも下を見るだろう。それさえわかればいいのだ。(p77)

基本的には、私たちが何か興味を惹かれるものや、とても欲しいもの、とても感じがあいいと思うものを見たら、明るさが変わらなくても瞳孔は開く。たとえば、あなたが異性といい雰囲気になったとき、相手の瞳孔が開いたら、もう一歩先に進むとよいだろう・・・・・・。(p86)

取引の最中にクライアントの目が大きくなったら、売り手にとって、非常に重要なサインだ。プロならばそれをしっかりとキャッチし、ポイントを抑えた質問をして、完璧な成果を引き出すだろう。逆に相手の目が細くなったら、まだ情報が足りないと思っているということだ。この場合すでに提示した情報をもっと詳しく知らせることが大切だ。(p92)

 

●4.栄養も情報も「口」から取り入れている

つまり、何かを処理するのにもっと時間が必要なときは、口を開けるという行為に表れる。目の場合と同じだ。もっと情報が欲しいとき、目も大きくなる。口をより大きく丸く開けるのは、もっと何かを得たいからだ。このサインは、会話の相手に誘いかけをしているということだ。(p96)

口が開いていると「もっと情報が欲しい」という欲求を表しているとすれば、固く閉じた唇は、正反対のことを表している!人は何かを口に入れたくないときや、受け入れたくないときに、ぎゅっと唇を閉じる。(中略)ほかの人の言葉を受けつけないよう壁をつくることができるだけではなく、自分自身がそれ以上何も言わないようにすることができる。それは拒絶を暗示している。(p98)

●5.腕と手のサインを見極める

パーティーで、二人が話をしているとしよう。突然片方が、腕組をした。このしぐさはほとんどの場合、その場にいるほかの人に対して、会話の邪魔をしないでほしい、話に口を挟まないでほしいというサインなのだ。(中略)さらに、拒絶するときに腕を腰に当てることがある。このしぐさも、両手でも片手でもできる。どちらも効果は同じだ。この動作によって、人は自分を大きく見せようとする。(p111)

挨拶するとき、相手が左手であなたの肩をトントンと叩いたとする。これは「俺のほうが強いんだぞ」というサインだ。(中略)肩を叩くときに上から下に手を動かすのではなく、手を広げて横から叩くと友好的になる。(p116 

誰かが何かをしっかりとつかんでいたり、講演の最中に演壇の縁をぎゅっとつかんでいたら、不安や自身なさ、あるいは支えを得たいことのサインであることが多い。つまり、その人が自分の安全を守りたいという意味だ。(p117)

 

●6.イエス or ノーと言わせる技術

とにかく、「ノー」と思いながら「イエス」と言うのはストレスのもととなるため、たいていは「ノー」と答える。質問するときに、軽く首を横に振りながら聞くと、成功の度合いが高まる。逆もうまくいくだろう。相手に「イエス」と言わせたいのなら、確認するように首を縦に振りながら言うのだ。相手があなたの言うことに意識を向け、耳を傾けていれば、知らず知らずのうちにうなずいていることだろう。うなずきながら「ノー」と返事をするのはとても難しい。身体は思考に影響を及ぼすことを、覚えているだろう。(p178)

一つの指示に対して「嫌です」と断るのは、二つの指示を断るよりも簡単だ。しかし、一度に二つの指示を与えられると、相手はどちらの指示を先に断ればいいのかわからなくなり、結局は両方の指示に従ってしまうのだ!(p182)

 

●7.好奇心をかき立てる「否定の言葉」を効果的に使う

たとえば、「続きを読まない」という文を見たら、あなたの潜在意識は「~ない」という否定の言葉を即座にフェードアウトさせてしまい、あなたは当然のように続きを読んでしまうばかりでなく、それまでよりももっと好奇心をもって読むことになる。あなたは本能的に「続きを読む」というおとを考え、要求されたことを歪曲して解釈するのだ。(p188)

【感想

この本は去年、コンビニでよく見かけていた本である。犬がサングラスをかけている。なんだか怪しそうな本だ。本の帯には、こう書いてある。「けっして悪用しないでください。」と。気になるのでやはり手にとってパラパラと読む。マインド・リーディングがどうたらこうたら。ああ、もう行く時間だ。結局、このときは買わなかった。そして今頃になって購入したのである。記事を読んで分かるように、とても役に立つはずだ。人は、無意識のうちに言葉以上の意思を表現している。これは本書に書いてあったことだが、ある調査によると、ある発言の内容そのものから伝わるのは、たったの7%だそうだ。残りの93%は身体(55%)と声(38%)によって伝えられる。つまり、自分が伝えたい内容を相手に100%受け止めてもらうには、内容、身体、声の3つが一致しなければならない。なので、自分が話している内容と動作、声のトーンなどが一致していないと「内的不一致」となるそうだ。

さて、本書で特徴的だったのは、とにかく面白い実験がたくさん紹介されていた。本を読み進めていきながら実際に実行する。すると不思議な体験ができる。冒頭に書いた問題がその一例だ。ではなぜ、あんなにも簡単な計算が遅くなったのだろうか。これは●4でもわかるように、口を大きく開け、なおかつ目を大きく開けている状況では、情報を得ようとし続ける。そのため、計算に必要な情報を得ているにも関わらず、情報を得ようとし続けているので計算が遅くなるのだ。車で例えれば、まるでアクセルを踏みながらブレーキをかけている感じだろうか。このように、実験からわかる人の習性を、人とのコミュニケーションに役立てようとする著者の思いが伝わる。

●7のポイントは記事のタイトルで試している。本当はもっと、強い否定の言葉が使われるが、あえて柔らかい表現におちつかせた。「~するな!」など本当に多くなったと実感している。本にしてもネットの記事にしても同じだ。それは、キャッチコピーであり、惹きつけるためには仕方がないものなのかもしれない。効果があるのでいまでもよく使われているのだろう。私は、昔ほど、そのようなものに惹かれないが、やはり無視できないことが多い。とても面白い反面、怖い習性だ。そう。そこで気になったことがある。それは、本書の帯に書いてある、「けっして悪用しないでください。」という言葉だ。本書を読むと分かるが、わざと否定の表現を用いることで、相手の行動をある方向に操ることができるそうだ。だから、私は冒頭の最後の文でこう書いている。『ちなみにこれから紹介する本を、本当に読んではいけない。今よりも「コミュニケーション力をあげたい人」以外は。』

最初の文を聞いたときは、騙されているような気分になるが、好奇心がわき、続きが知りたくなる。なので後の文に自分が望む結果を書いていたのだ。そこで、先ほどの帯の話に戻る。ここには最初の文しかないのである。「けっして悪用しないでください。」と。後の文に著者の望む結果を書かなかったのはなぜなのか。●7の解釈で行けば、「悪用してください。」と要求していることにはならないだろうか。まだまだ、読解力がなく、しっかりとした解釈できていないかもしれないが、今の段階ではそう思うのである。紹介したい内容はたくさんあるが、興味がある方は、ぜひ読んでみてください。

心を上手に透視する方法

満足度:☆☆☆☆ 付箋数:48

タイトル:心を上手に透視する方法

著者:トルステン・ハーフェナー

出版社: サンマーク出版 

ページ数:286

【編集後記】

編集のスタイルを変えた。これまでは書きながら、画像を貼り、文字を大きくしたりしていた。今回はとりあえず、書くことだけ書く。画像を貼る。文字を変える。こちらの方が編集時間が短くなった。私事で更新が少し遅れるが、ライティングスキルを上げるためにも続けていく。