“良書とは、期待を持って開き、利益を習得して閉じる書物である”
ーアモス・ブロンソン・オムコットー
【読了目安タイム】
30秒
「久々に本が読める」「2冊目読了」「読書しなきゃ」「本買った」「アウトプットが大切」
よく見かける言葉である。
突然だが、あなたは「読書」と聴いて何を思い浮かべるだろうか。
そもそも、あなたは「読書」をして具体的に何かを得た経験があるだろうか。
本屋に行くと「読書」に関する「本」が意外と多いことに気づく。
例えば、下記5つの本に関して、意識が高い学生や社会人は"読了"しているかもしれない。
1.『読書で自分を高める』 本田 健
2.『読んだら忘れない読書術』 樺沢 紫苑
3.『年収を上げる読書術』 大岩 俊之
4.『最強の読書』 遠越 段
5.『ビジネスに効く最強の「読書」』 出口 治明
どれも「"読書好き"な自分が好き」なあなたにはたまらないタイトルだ。
キャッチコピーに引き寄せられたあなたは、少し立ち読みし、カウンターでお札を出す。
通気電車でさっそく読み始め、”自分磨き”に精を出しているフリをしているのであろう。
「読書」に関する本は他にもたくさん売っている。
そうすると、やはり聞きたい。
"本を読んできた"あなたは一体何がどう変わったのかを。
あなたは自問自答できるだろうか。
よくある話だが、あなたの読書は"自己満足"で終わり、書籍代を"消費"するだけの生活であろう。
あなたは一体これまでいくら書籍代に"消費"してきたのだろうか。
中には、
「いやいや、自分は本に"投資"しているのだ。」
そうか。では、その"投資"はいつまで続くのか。
それとも、もう"投資"に見合ったリターンは得られたのか。
甚だ疑問である。
世はまさに「大消耗時代」と言ったところか。
明らかに"消費"の罠にのまれているのに、"投資"という言葉に丸め込まれて消耗している。
気づいたときには、もう買わずにはいられない。
今日もあなたは"自己満足"の旅に出る。